新型コロナウイルス感染を予防する基本方法
現在新型コロナウイルスが世界中で大流行していますが、皆さん健康に過ごされているでしょうか?
今回は、コロナ禍でウイルスから自分の身を守る基本方法を臨床検査技師の観点からお伝えしたいと思います。
まず、感染予防についてです。
皆さんご存じの通り、基本はなんといっても「手洗い・うがい・マスク」です。
新型コロナウイルスの感染形式は「接触・飛沫感染」と言われております。
接触感染:皮膚や粘膜の直接的な接触、または物体の表面を介しての間接的な接触により、病原体が付着することで感染すること。
飛沫感染:ウイルスや細菌がせき、くしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物に包まれて空気中に飛び出し、約1メートルの範囲内で人に感染させること。
まず、一番大切なことは「手洗い」です!
手を洗うことによって、ウイルスの媒介を防ぐことができます。
人は無意識のうちに手で顔周りを触ります。
顔周りには、ウイルスが体内に侵入しやすい、眼、口腔などの器官が存在します。
ウイルスが付着した手で目を掻いたり、何かを食べようとして口に手を持っていくことによって体内にウイルスが侵入し、感染することがあります。
また、同じように手であちこち物に触れることでウイルスが物に付着し、その物を触った他者の手にも付着します。
そうしてウイルスが伝播していくのです。
手洗いは第一と言って良い予防方法になります。
また、アルコール消毒薬は私たちが普段用いる石鹸(逆性石鹸)よりもウイルスを死滅させる効果が高いです。
更に、流水洗浄する必要がなく、速乾性であり大変優れた消毒薬です。
外出先でも短時間で簡易的に消毒ができます。
基本は手洗いですが、さらに十分な感染対策を行いたい場合にはアルコール消毒薬も用いると良いでしょう。
軽くて持ち運びができるこんなものも売られています。
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うがい、マスクは口腔内へのウイルス侵入を防ぎます。
うがいをすることにより口腔、咽頭の洗浄を行えます。
また、口腔内を潤すことは免疫力が上がり感染予防に繋がります。
マスクは、他者からの飛沫感染を防ぎ、口腔内の乾燥を防ぎます。
以上、医療従事者として、これだけは皆さんに徹底していただきたいと思ったことを記載させていただきました。
私も、臨床検査技師なので疑い患者さんの検体を採取したり、検体の検査をしているのですが、自分自身感染しないように十分感染対策を徹底しております。
毎日検査を回していますが、検査を回すのにもかなり手間や時間が掛かり大変で、臨床検査技師の苦労が絶えないです。
そして、医療従事者は気が張り詰めている状態です。
私たちも医療従事者としてコロナウイルスと戦いますが、まずは皆さんに感染予防を徹底していただきたいです。ウイルスの蔓延を防ぐ必要があります。
新型コロナウイルス感染者が増加しないよう、自意識を持ち、再び楽しめる生活が送れる未来を迎えましょう。